管理人の腐った頭にご注意下さい。
× [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。 和一で、あんまり救いのない話。 関係的には、和也→一条→←カイジ 兵藤家はきっと、好きな子いじめちゃうタイプ。 そして今回の和也は、自分を守る為に親のマネして見栄張ってるだけの、まだ更生可能な子。 薬やら売春やらが含まれるので、R18です。 後、一条さんの人格が完全に崩壊してます。というか、幼退化。 一回ぶっ壊してみたかっただけなので、続かないよ! 一 一度、俺は一つ聞いた事がある。 「なぁ、俺の事どう思う?建前なんかじゃなく、本音で」 どうせ、そんな事言ったって、帝愛の関係者が俺の事を悪く言う訳がない。 怖いんだ。親父の事が。 それでも俺はその時すごく弱っていて、小説家の道も見付ける前だった。 だから、上っ面の誉め言葉なんかじゃなく、悪口で良いから本当の事を言って欲しかった。 無理だろうにさ。 「親の権力を笠に着て、威張り散らすクソガキ」 「えっ…」 その言葉に顔を上げると、彼はニコリと笑う。 「客観的に見ればそうでしょうね。ですが、それは私個人にとっては、別に嫌いな人間ではありません」 なんだ。やっぱりそうやって…。 「考えてみて下さい。坊っちゃん。笠に着て威張れるほどの権力を持つ親を、この世で何人の子が持っていると思いますか?発展途上国ではなく、この先進国で」 手を広げ、大げさな表現をする。 なんでこう、パフォーマンス臭いんだろうな。 帝愛の奴って。 「そしてその中でも飛び抜けた権力を、貴方は生まれたその時から手にしているのです。貴方は何でも出来るのですよ。他の者が諦めざるをえない事さえ」 何でも出来る…ね。 俺の気も知らないで。 俺が彼から目を反らすと、彼は小さくため息を吐いた。 「ただ、坊っちゃんはその権力の使い道が見付かっていないだけですよ。何でも出来る中、熱を持てるモノが無いだけです。それさえ見付けてしまえば、貴方ほど有利な人間はいません」 そこまで言うと、彼は柔らかく笑って新しいコーヒーを俺に差し出す。 「でも、それってずるくない?」 本当はずっと思っていた事だ。 ずっと、周りに言われていた事だ。 だが、彼は目を丸くして、次には笑う。 「ずるい?そんな事は人生をかけても億すら掴めない人間の言い訳ですよ。使えるモノを使う事が、何故ずるいのでしょうか。思う存分、父親を利用して良いのですよ。だからこそ周りの人間は坊っちゃんを畏怖し、服従するのですから」 此奴の顔は嫌いだった。 親父に対するへり下った態度もカンに障った。 「そして、自分自身の地位が確立した時、今まで自分を貶していた奴らを見返してやれば良いのです」 でも、その時の彼の笑顔は、何だかすごく綺麗に見えた。 二 「一条は此方の部屋です」 黒服はそう言って、部屋のドアを開ける。 彼があの沼で負けた事は知っていた。 そして、親父が地下に落とした事も。 ただ、この仕事をさせられていると知ったのは、最近の事だった。 部屋の中にはキングサイズのベッドが一つと、二脚の椅子に小さな机。 彼は椅子に座り、俯いていた。 「一条さん」 俺が名前を呼ぶと、彼は虚ろな目をこちらに向ける。 とは言っても、その目は俺を見ている訳ではなく、景色の一つとしてぼんやりと視界に入れているだけだった。 その首元には、まるで首を絞められたような跡が残っている。 手を伸ばしてその跡に触れると、彼は子供みたいな笑顔を浮かべた。 「もっとさわって」 彼は気持ち良さそうに俺の手に擦り寄り、甘えた声を出す。 思わず手を引くと、彼は不満げに俺を見て、身に付けた入院着みたいな服を脱ぐ。 それが終わると、俺の服に手を伸ばしてきた。 「止めなさい!」 黒服が、彼を俺から引き離す。 チラリと見えた腕には、注射の跡が残っていた。 「この方は客では…」 「いいよ。使う。お前はもう出てけ」 黒服の言葉を遮り、部屋から下げる。 そして下着だけを身に付け、ベッドの上で体育座りをしている彼に向き直った。 「…ここでさ、何してるの?」 俺が聞けば、彼は綺麗な目を瞬かせた。 「お客さんの相手をしてる。とってもきもちい事するの」 ニコニコと笑って、彼は言う。 頭、おかしくなってるのか。 多分、薬とストレスで。 辛いハズの行為を、脳が変換してんだ。 精神を守る為に。 「でもね、時々おれをいじめる人もいるの。いたい事するの」 言いながら、手首を見る。 そこには指のカタチに、アザが出来ていた。 その他にも、身体には縛った跡や傷が多くある。 丁度、前回の客がそのいじめる人だったのか。 「その腕の注射の跡は?」 彼の腕を引き、その跡に触れる。 それはまだ新しい。 「これはね、おれが頑張ると、くろさき様がげんきになれるお薬をくれるの。それとね、いっしょに飴もくれるんだ」 嬉しそうに言う。 だからこその、この壊れっぷりか。 あのクソジジイ。 「あなたは、お客さんじゃないの?」 不思議そうな顔で、彼は俺を見る。 失礼だな。 「俺が客になると思うか?」 俺が言うが、彼は首を傾げた。 何かおかしい。 そういえば、まだ彼は俺の名前を呼んでない。 もしかして…。 「俺の名前、分かる?」 ここまで頭がぶっ壊れていれば、おかしくはない。 俺の名前くらい忘れていても。 「ううん。わかんない」 ふるふると、首を振った。 もう、別物だ。 外形は同じでも、中身は別物。 あの頃の彼は、もうこの中には存在しないんだ。 無防備に俺を見る彼は、初めてみる顔に思えた。 「俺は、兵藤和也。和也の方で呼んでくれ」 頭を撫でながら伝えると、彼はトロンとした目で俺を見る。 「かずや様…もっと」 俺自身が、壊れた性格で良かったと思う。 まともな性格じゃあ、こんなの見るのも嫌だろうから。 「あっ…」 ベッドに彼を押し倒し、力いっぱい抱きしめた。 「かずや様、くるしいよ…」 その言葉に少し腕を緩めて、彼の頬にキスをする。 「大丈夫。すぐ気持ちいい事するからな」 俺が言えば、彼は嬉しそうに笑う。 これも、初めてみる顔だ。 きっと今の彼には、薬とセックスの事しか頭に無いんだ。 そこに俺が入り込めば、少しは気分が良いだろうか。 ずっと大嫌いだった彼が俺に心を染めれば、少しは気持ちも晴れるだろうか。 彼が俺だけを見てくれたなら、俺も諦める事が出来るだろうか。 三 「イイモン見付けたから、見せてやるよ」 カイジにそう声をかけ、半分以上は強制的に車に乗せた。 カイジは一条さんと戦い、勝利した男。 そして一条さんを、あの世界に落とした男。 きっとカイジは、一条さんも自分と同じ地下に居ると思っている。 だからこそ、あの一条さんを見た時のカイジの反応を見てみたかった。 カイジはお人好しなトコロがあるからきっと、一条さんを見た瞬間に泣いちゃうんだろうな。 その様子は多分、最高に面白い。 一条さんの居る建物に着き、カイジをその隣の部屋に案内する。 その部屋からは、一条さんの居る部屋が見えるようになっているからだ。 ただそれは、客が禁止事項を破らないように監視する為と、時にカメラで撮影する時の為のモノで、大きいモノでは無い。 マジックミラーになった小窓を、覗く事になる。 それでも、カイジにとっては多大なモノだった。 「お…おい!あれってまさか…!」 目を見開いて、食い入るように窓を覗く。 その反応を見ると、少しは気分が良い。 「そ。一条さんだよ。ちょっと待ってて」 カイジにそう伝えると、俺は一条さんの居る部屋へ向かった。 ドアを開ければ、いつも通り椅子に座った一条さんが居た。 今日はカイジの為に、特別に昔着ていたスーツを着せている。 その姿は、まるで昔に戻ったみたいだった。 「和也様!」 一条さんは俺に気付くと、嬉しそうに駆け寄って来る。 何度か通って、毎回一条さんが気持ちいい様に抱いてやれば、すぐになついた。 此処に金を払って抱きに来ている奴らに、一条さんに優しくする奴がいない事も、要因の一つだった。 「久しぶり。一条さん」 俺が言うと、一条さんは俺の身体に抱き着いて、短くキスをする。 「早くきもちいことしよう」 胸に頬を擦り付け、一条さんは甘えた声で呟く。 「そうだな。おいで」 一条さんをベッドに座らせて、俺はその後ろに回る。 そして、カイジが見ているであろうマジックミラーに向けて、一条さんの足を開かせた。 「ほら、力抜いて」 チャックを下ろし、ズボンからぺニスだけを取り出す。 「ん…和也様…はやくぅ」 「急かすなって」 付け根の方から、ぺニスを緩く撫でる。 「あ…もっと強く…!」 少しずつ固さを持ち始めると、指の腹で先端をぐりぐりと刺激した。 「ふあっ…んんっ…!」 一条さんの口から甘い声が漏れる。 「一条さんって、ホントに感じやすいよね。ちょっと撫でただけで、こんなに勃っちゃってさ」 ほんのりと赤く染まった頬を撫でると、一条さんは濡れた瞳で此方を見た。 「でも、痛いのは嫌いなんだ?」 「だって、いたいのはきもちよくないもん」 昔は、ちょっと痛い方が好きだったのにね。 感じやすさは変わらないけど。 「そうだよな。気持ちいい方がいいよな」 「ひぁああっ!」 強くぺニスを擦れば、一条さんの身体がビクビクと震えた。 「上も…こっちもいじって」 一条さんはそう言って、スーツを脱ごうとする。 だが、今日は着ていてもらわなきゃいけない。 「駄目だよ一条さん。服の上から触ってあげるから、それ着てて」 ワイシャツ越しに胸の突起を指でこねると、満足そうに熱のある息を吐いた。 「はあっ…イきそうっ…!」 モジモジと腰を動かし、一条さんは俺を見る。 「早いな。一条さん。感じやすくて大変だね。前なんか、気持ちよすぎておしっこまでしたもんね」 耳元で囁くように言うと、一条さんは顔を更に赤くする。 「あっ…あれは違うもん…!」 「はいはい」 おもらしはまだ恥ずかしいんだな。 プレイとしてやらされてそうだけど。 そのまま強くぺニスを刺激していくと、一条さんはビクビクと身体を震わせて、俺の手の中に果てた。 「ふぁっ…はぁ…あっ…」 綺麗な黒髪が、汗で首に貼り付いている。 そこに唇を落とすと、一条さんは身体を此方に捻った。 「和也様…熱いのがほしいの」 俺の胸に一条さんは擦り寄り、キスをする。 「いいよ。一条さん」 髪を撫でて、その緩んだ口に指を入れた時、ドアの開く音がした。 四 「…どういう事だよ。コレ」 熱を持った目で、カイジが俺を睨む。 やっぱり見せて良かった。 本当なら、こういう顔をするべきなんだよ。 「カイジ。アンタの奪ったモノが分かったかい?」 その言葉に、カイジは目を見開いた。 「七億も負債を抱えて、自分と同じ地下に送られると思う?そんな訳ねぇだろ。この通り、薬と精神崩壊で別人だ。生きてはいても、もう此奴はアンタの知ってる一条さんじゃない」 言いながら、一条さんをカイジの方に向ける。 遠くから見ても、カイジの目に涙が溜まっていくのが見えた。 「一条…っ」 膝を折り、カイジはそこに蹲った。 この一条の姿もカイジの罰だと言うのなら、背負ってしまえと俺は思う。 知って見捨てる事よりも、知らないままってのが、一番ずるいと思うから。 やっぱり俺は、性格が悪い。 「カイジくん…」 声がした。 いつもの変に甘えた声じゃなく、ハッキリとした彼の声が。 「カイジくん…!」 何で? どうして? 俺の事は忘れてたクセに、どうしてカイジの事は覚えてるんだ? 彼はベッドから立ち上がり、カイジの元へと駆け寄った。 「一条…?」 体を起こしたカイジに、彼は抱き着いた。 「カイジくん!カイジ…!助けて!」 何でだよ。俺の前では一回もそんな事…。 「怖いよ!みんなが俺の事いじめるんだ!助けて!出して…!ここから助けて!カイジ!」 ボロボロと黒い瞳から涙が零れ、彼はカイジの胸にしがみついた。 「一条!大丈夫だ。落ち着けって。な?」 カイジは彼の髪を優しく撫でて、抱き締める。 なんだよ。なんでだよ。 俺と居た時は、一度もそんな素振り見せなかったクセに。 結局、お前も俺の事裏切るんだ。 「なぁ、一条の残りの借金って、幾らなんだ?」 カイジが、彼を抱き締めながら俺に聞いた。 「肩代わりでもする気なの?止めた方が良いぜ?多分、そこまで残ってないだろうが、ここまで調教するのも金かかってるし。これから稼ぐ分を考えたら、幾らかかるか…」 その辺、遊女と似たようなモンか。 解放するとなったら、これから帝愛に入るハズであろう金は当然換算される。 大体、彼はもう薬漬けだ。 多分、正気に戻る前に薬が欲しくなる。 簡単に助けられるモンじゃない。 もう普通には出れねぇよ。 「カイジ…っこわいよぉ」 これだって、一種の錯乱状態だ。 一条さんじゃない。 昔の一条さんが戻ってきた訳じゃない。 じゃあどうして、カイジだけには反応するんだ? 俺には何も無かったクセに。 俺の名前すら覚えてなかったクセに。 なんでカイジに助けなんか求めるんだよ。 此処にアンタが落ちてから、俺はずっと優しくしてたじゃないか。 大切に、優しく、愛してたじゃないか。 それなのに、アンタは俺じゃなくカイジを選ぶんだ。 あぁ、俺やっぱりアンタの事嫌いだわ。 涙が出ても良いハズなのに、俺の目は相変わらず乾いていて。 一粒の涙さえ、零れてはくれなかった。 五 カイジを宥め、一度部屋の外に出した。 ここでは冷静な判断が出来ないだろうと言う、建前だったが。 本音を言えば、一回離れる事で現実味を無くしたかった。 冷静にさせて、一条の事を見捨てて欲しかった。 彼も、カイジから離れた事で落ち着き、いつものぼんやりとした表情に戻っている。 「一条さん。ずっと逃げたかったんだ」 そうだよな。 だから壊れちゃったんだもんな。 「カイジの事は覚えてても、俺はその他大勢だったんだ」 もしくは、俺もストレスの一つでしか無かったからか。 「今さら優しくしたって、そりゃ意味ないよな」 何も無い彼の瞳を見るのが嫌で、下を向いた。 やっぱり、ただ虚しいだけじゃん。 こんなの。 結局、裏切られるんだ。 「泣いていらっしゃるのですか…?和也坊っちゃん」 聞き覚えのある声に、顔を上げる。 ベッドに座っていたハズの彼が、俺の目の前に立っていた。 綺麗な黒髪を耳に掛け、細身のスーツを身に纏って。 それは俺の知ってる一条さんで。 「一条さん…」 俺が声をかければ、一条さんはふにゃりと笑った。 「なぁに?」 カイジに会って、記憶が混乱したんでも良い。 泣いてしまいたくて、一条さんを抱き締める。 昔抱き締めた時とは、匂いが違う。 それでも、感触は同じで。 「和也様?どうしたの?」 抱き返してくれるその腕が嬉しくて、やっと俺の目から涙が零れてくれた。 「いいこいいこしてあげる」 ぐしゃぐしゃと頭を撫でられ、涙が止まらなくなる。 こんなの久しぶりだ。 子供の頃以来だよ。 ホント、大嫌いだ。アンタの事。 PR |
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